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日米大学スポーツの違い 2017-01-15

みなさんこんにちは。

GWS代表の水下です。

 

 

日本のお正月の風物詩としても知られる「箱根駅伝」。

 

 

今年は青山学院大学の三連覇という結果で幕を閉じました。

 

結果はもちろんの事、視聴率も注目すべき所だったのではないでしょうか。

今年も平均視聴率28%という素晴らしい数字をマークしていました。

 

最近で言えば、プロ野球の日本シリーズ(広島VS日本ハム)やサッカーのクラブW杯決勝(レアルVS鹿島)戦が25%を超える数字を出していましたが、箱根駅伝はその数字を上回りました。

 

調べていて意外だったのは、ロシアW杯最終予選も今の所20%に絡むくらいの数字しか出ておらず、前回のブラジル最終予選と比べると10%近くの開きがあるという事でした。

ここから後半戦に入ってくるので、世間の関心もより一層高まっていってほしいと思います。

 

お正月は自宅で過ごしている人も多く、視聴率を取りやすいという事はあると思いますが、大学スポーツの一関東大会に世界が絡んだプロスポーツコンテンツが勝てないというのも、正直不思議な感覚ではあります。

 

しかし、箱根駅伝がそれだけ魅力あるコンテンツというのも事実で、家族で見る「チームの結束力」や「カレッジアイデンティティ」など、感情を良い具合に刺激される構成になっています。

 

ちなみに、箱根駅伝のような正月に開催される大学スポーツは日本だけではなく、アメリカでも大学フットボール「ボウルゲーム」というビッグイベントが開催されています。

以前、NFLが桁違いのプロスポーツという事を記事に書かせて頂きましたが、アマチュアの大学スポーツとしてもアメリカンフットボールは非常に人気があるようです。

 

イベント規模は同じ位置付けにある二つの競技ですが、日米の大学スポーツの決定的な違いはやはり収益性です。

 

アメリカでは例えアマチュアの大学スポーツであっても、人気のあるコンテンツならば堂々とビジネスとして確立させるという考えが根付いており、日本のように学生の汗と涙の結晶をお金に変える事に抵抗を持つという事はありません。

それは、稼いだ収益をしっかりと学生に還元しているからであり、NCAA(全米学生スポーツ協会)は、実に収益の90%を学生に還元しているそうです。

 

もちろん箱根駅伝にも大きな収益があり、これだけの視聴率を取れるコンテンツはスポンサー企業にとって多額を投じる価値があると見られ、各スポンサーにとっての広告効果は60億円にも上ると言われています。

では仮にスポンサー料が60億円として、主催である関東学生陸上競技連盟と読売新聞社がどのように収益分担し、どのように還元されているのか?

ここが今回一番調査したかった所だったのですが、残念ながら参考になる資料を見つけられなかった為、大学側にどのような収益分配があるかまではわかりませんでした。

 

しかし、大学側としても箱根駅伝に出場し、優秀な成績を収める事で知名度も上がり、入学志願者の増加による収益も見込めると思います。

それに、箱根駅伝以外にも人気のある大学スポーツが増えてきている為、大学に対して包括的にスポンサー契約を結んでいる大手スポーツメーカーも多くなってきました。

 

これらが結果として大学の収益増加となり、学生に還元されるのだと思いますが、これは大会イベントによるダイレクトな収益ではありません。

 

ちなみにボウルゲームでは、出場チームに分配金として億単位の分配金が支払われ、成績が優秀な大学チームはシーズン当たり100億円以上の収益を得ています。

 

収益にはチケット収入やグッズ売り上げなどもありますが、主な収益はやはり巨額の放映権料。

スポーツチャンネルESPNが、ボウルゲーム7試合の放送に対して年間500億円近い放映権を支払っているという記事もありました。

 

箱根駅伝のような魅力的なコンテンツが仮にアメリカで開催されたとしたら、果たしてどのくらいの値段が付くのでしょうか?

 

 

 

最近よく目にするようになりましたが、スポーツを「ビジネス」として見るアメリカやヨーロッパ、「体育」として見る日本という概念の違いは非常に大きく感じます。

 

「体育」としてのスポーツ文化を否定するわけではありませんが、スポーツの産業化に対する足枷となっているのも事実です。

 

日本のスポーツはこれまで支援や補助の対象として捉えられてきた経緯があり、ビジネスとして投資の対象とする事や収益を上げる事に対してまだまだ大きな抵抗があります。

 

 

スポーツの産業化を進めて行く為に今後何をしていかなければならないか、スポーツに携わる立場として自分たちもしっかりと考えていきたいと思います。

 

 

 

 

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